福岡で2泊3日を過ごした。
この地に来るのは2度目であった。
2018年振りの九州と、当時はアリーナだった規模も時と共にドームになっていた。
ぬいぐるみの腕が丁度うちわの柄にフィットしていい感じにホールドしてくれるので、このグッズが出てというものこの写真の撮り方がいたく気に入った。
12/2 感想としては、楽しすぎた。
バックステージに近くかつ、全体の構成が見渡せるような席だったのだが、なんという演出をしてくるのだろう。目が、心が、躍らない時間が1秒もない。目が離せない。こんな素敵な時間を
たったの0.1秒であっても逃してはならないと。
初日に入ることが出来てよかったと心から思った。セットリストも、笑いに走った映像も、リミットタイムが見えているMCも、挨拶も、アンコールも
全て、全てが良かった。
語るにはまだこのコンサートを味わえていなさすぎる。もっと、もっと何百回でも何千回でも観たい。彼らの光を、命の煌めきを、瞬きを
毎度、本当に人生に光を与えてくれる。
彼らの存在は太陽というより、宇宙である。
一人一人が恒星で、広大な宇宙に希望を貰って生きることをひとつひとつこんなにも楽しいと感じて、苦しさもなにもが愛おしい傷であると、刻一刻と過ぎる時間を抱きしめて自分として生きていくことを恥じない人生を教わるのだ。
神に御姿があるのなら、きっと彼らのような形をしていると思う。それは二枚目とかそういった意味ではなく、纏っている光、輝き、私の言葉で語るには少なすぎる魅力、そういったオーラなどである。
だから彼らは私の宇宙でもあれば神でもある。
彼らがいたことで私は大人になることができた。
幸せやそうでない感情をただ死にたいと簡単な四文字で丸めていた日々を一緒に過ごしてくれた。
人生は歯車こそがたついているものの、案外どこかに散りばめられた救いや糧を拾い集めればある程度の楽しみを提供されるものなのかもしれない。或いは日頃の行いが良かったのかもしれない。
話は少し変わるが
かつて、唯一の解散コンサートを
この目で観たことがある。名前は知らない人の方がすくないだろう、V6だ。母が好きであった。いや、正確には現在も好きである。
しかし彼らは現在、20th Centuryを除き別々の方向に決心を固め歩んでいる。当然私も他人事ではなかったから、解散が決まったときは悲しかった。母がなんとか当てたチケットで、その6人の最期を観た。私は彼らのご尊顔を拝むことすら初めてだったのだが、もう、驚きしか無かった。
テレビ越しにみているだけでは気が付かなかったものだったから。アクロバットが売りだったイメージがある。しかし年齢と共にそれも減り、ダンスもどこか緩く踊っている様に画面越しには感じていた。4Kではなかったからだろうか?そんなはずはない。
あの鳥肌は、彼らが「歴」として築いてきたものであって、緩く踊っているようにみえていたものは全て6人の揃った「タイミング」であった。かつてこれ程踊りの上手なグループを私はまだ知らなかった。それは歌唱も同様だった。
長年の信頼、時間で出来上がったもので、一朝一夕では築きあげることはどんなに優秀なダンサーや歌手にも不可能だろう。
これがアイドルだとそれはもう衝撃を受けた。
それぞれが背中を任せている。隙がひとつもない。これが「アイドル」なのだ。先述したが唯一の解散コンサートを走り抜けた6人の姿。私の走馬灯には確実にこの日のことが詳細に浮かぶだろう。
印象的だった言葉があった。
「俺たち、解散したことないからさあ」
そうか、これが一人もかけずに解散を選んだグループの想いか。
そしてリーダーは言った、うろ覚えだが確か、またこの6人でステージに立ちたいと。そういった内容だったはずだ。気がついた時にはマスクが絞ったら滴るのではないかというほど私は涙を流していた。いつか湿っていたのかは思い出せないけれど、確実にそれは私の経験に刻まれたものだった。
長くなってしまったが本題に戻りたいと思う。
この話をあえて書いたのは、名前が変わってしまうからだ。同様、名前が変わったことのあるグループはこれまでにない。
削除してしまったが、一人が脱退を決意した時も、私はブログを更新していた。
変化が恐ろしかったから。そして忘れたくなかったから。文字にすれば読み返した時に、書いた時の気持ちが蘇ってくる。だから忘れないように書いたけれど、削除した今も一人で、いや我々と共に普通の生活を送っている彼の想いも、何一つ忘れることなく幸せを祈ってInstagramを眺めることができているからあまり暗く悲しく残すのは違ったと思った。
結果論に過ぎないが、はじめ彼が居なくなってしまったら私は Sexy Zone が好きではなくなってしまうのかもしれないという大きな不安があった。
きっとそんな訳はないのだけれど、人生に於ける変化が恐ろしかった。きっと私の病状も良くなかったし、オレンジ色で何度も照らしてくれた存在が「アイドル」でなくなってしまう勿体なさなのか、けれど本人の意思を尊重したい、自分でもよくわからなかったけれど名残惜しい、もっと5人をみていたいという気持ちが1番だった。
そのため年が明けて初めは悲しみに暮れていた。
偶、愛犬の命日が1月1日ということもあってあまり晴れ渡った感情にはなれなかった。どうして新年は別れがあるのだろうと。
5人であるSexy Zoneを超えることはないと思う。知ってしまっている。5人でひとつだと。
それは誰よりも彼らが一番分かっているんだと思った。かといってそれで諦めるSexy Zoneではない。どんな苦境に立たされてもずっと闘ってきた彼らだ。私が出会ってからずっと、その時の一番を納得出来るように生きてきた彼らが、生半可なパフォーマンスなどしない。その想いを乗せていつも命懸けで歌って踊る。
10周年アルバムの RIGHT NEXT TO YOU それが発表された時息を飲んだ。まだマリウスが活動休止中の曲だが、歌って踊れるをこれまで以上に挑もうとする姿勢に感銘を受けた。感銘は生き様から受けっぱなしだが、そうか、まだ、まだまだやるのか。
アイドルとしての心意気をみた。
他グループと比較するつもりは毛頭ない。不要であるから。ただ彼らの本気は常にあった。どうしてそんなことが出来るのか分からないほど、アイドルとして本気であった。
曲としてはChange the worldの方がハマったのだが、10周年を迎えて、まだこういった輝き方を秘めているのかと、関心するばかりであった。
XYZ=repaintingから楽曲はお洒落な物が増えた。
ドゥバイのようなSexy Zoneらしさから新しい彼ら「らしい」物がこのアルバムから増えて行った。きっとここまで読んでくださっている方はセクラバであると思う。その為時系列やコンサート名などは省かせて頂こう。
翌年以降シングルもお洒落な曲の比率が増え少し寂しさすら感じていたが、彼らが心から納得する曲を歌えるようになっていることは嬉しかった。
しかし、やはり彼らしか歌えない変わった曲を聞きたいとも強く思っていた。
ゼンゼンカンケイナイ、Tokyo Hipster、休みの日くらい休ませてとアルバムには「そうそう、こういうのだよ!」というものはあったがシングルはもうお洒落な曲しか聴けないのかと思うと寂しさが走った。でもまだ全員ではないから、これが今の彼らの選ぶものなんだろう。そう思って過ごしていた。
1人の脱退が発表され、1年が経過しようとしていた。
この1年メンバーからファンになった彼と、それでもずっと5人でと。私を救った存在は宇宙であることを自身が侮っていたに近かった。ずっとステージ上では4人でも、もう1つ分の想いを乗せて、ファンの想いを乗せて、どんな重責を抱え乍らそこに立っていているのか。どれほどの感情を抱え歌って踊っているのか、思い通りに行かなかったデビュー後も、5人全員で立てたコンサートも、常に彼らがどんな気持ちで挑み、エンターテインメントを届けてくれていたのかなんて測れるものではない。
ただずっと全力で、生きてくれたから
人の心は動いた。
私は救われた。
「ありのままで生きていていいよ大丈夫だよ」
それが彼らの、Sexy Zoneの導きだった。
名前が変わっても彼らの地球を包むような優しい考えが変わることはないだろう。
12/26
開演時間となりオーラスの東京で叫ぶように名前を呼んだ。これまでにない大きさで、心の底から彼らの名前を。絶対に後悔を残さないように。
でも名前が変わってしまったら。5人であったのはSexy Zoneであって、これからは4人だ。
5人であった事実は新しい名前になったら上書きされてしまう。5人でSexy Zone、それは決して覆ることのない事実である。しかし次は?新しくなったら?もう「5人で」と、呼べる名前では無くなってしまうかもしれない。
そんな不安も念頭にあった。だからこそ最期の名前を、魂から呼んだ。
気合いの入ったコンサートだった。
Chapter II 初めに書いた感想と同じく
何度も何百回でも観たい。
ただ後半にかけるにつれ彼らの名前への想いが全てに現れていた。本当に最期なのか、少し疑う自分もいた。Forever Goldの後半から福岡では絶えず涙が溢れていたのだが、最終日は笑顔で大好きな曲をペンライトを心のままに振って挨拶を迎えた。
ここで、嗚呼、本当に最期が存在するんだと実感することになる。そんな挨拶をしないで。嬉しさと現実と苦しみやほんの一部でしかないが私たちにそれを吐出する中島健人の表情は見たことないものであった。佐藤勝利、松島聡、2人の言葉も軽いものでは無く、ひとつの言葉をそれは大切な宝物を壊さないように優しく、吐き出していった。温かく。胸が苦しかった、どうして彼らばかり?
私は貴方たちのお陰で、こんなにも、こんなにも幸せを貰っているのに。どうして運命はこんなにも過酷なのだろう?そんな決断に迫られなければいけないのだろう?そういった考えも過った。
でもそれは壁を壊そうと、又は扉を開こうとしている4人に対してどれ程失礼に当たるか。
それでも溢れ落ちる想いは止まらない、
そして菊池風磨は口を開けた。私が特に応援している彼は、決して嘘でない気持ちをファン達に語った。覚悟はしていた、けれど瞳からは願ってもないものが滴り落ちる。半ば悲鳴のような呼吸音と啜り泣きが会場から聞こえる。彼は続ける。
永遠はないと。
だから今は、嘘でも笑っていようと。
それは残り時間を伝えるものだった。
──Timeless
しっかりと見届けたし、見送った。
ステージから目を絶対に離さなかった。大きな瞳に涙を溜めた聡ちゃんの歌い出しで胸が張り裂けそうだった。それでも少しでも逸らしたら後悔に繋がると確信していた。だから絶対にステージに目を向け、決して離しはしなかった。12/26 だけ流れた映像。彼らも堪えていたものが安堵なのか、不安なのか、一人一人が様々な感情で赤くなる瞳と零れる落ちる雫を恥じる様子など当然無い。
その名に、この5人に、気高い誇りを持って12年生きたからこそ溢れるものに私達は咽ぶ。
モニターが照らす合図。
私たちの番がやってきた。大きく息を吸って準備をする。そう。もう二度と東京で、会場で、皆と一同になって呼ぶことが出来ないから。
喉が潰れてでも呼ぼうじゃないか。何度でも、血を吐いてでも呼ぼうじゃないか、彼らの名を。
『Sexy Zone』
割れる程の大歓声と拍手と共に幕を閉じる。エンディングが流れ共に歌う者やただ立ち尽くす者、抜け殻のように座り込む者もいたと思う。しかし止まることの無いSexyZoneコール。コロナ終息後に聞くこんなにも大きなアンコールは、5万5千人のアンコールは格別であった。
名前を呼ぶ事1、2分だろうか、アンコールで出てくるのはまだ名前の変わらない彼ら。皆が飛び切りの愛を向けていた。幸せそうな表情で笑ってみせる彼らはとても強いアイドルに違いなかった。
歌い終え。ファンサービスを終えてメインステージに向かう4人。あの掛け声が聞こえれば銀テープが飛び交い、Chapter II は終わってしまうかもしれない。
彼らの想いを、終わらせたくない。
「 We are 」
皆、もう一度息を整える。そして喉を枯らす勢いで叫ぶ、その名を。
途端飛び交う銀色のそれは位置した席からすると流れ星のようだった。それには手が届かない。
けれどそれで良かった。
この場にいれたことが何よりの価値であるから。
一体どれほど腫れているか想像もつかないほど瞳から零れ落ちた水分を枯らすように最期のアンコールをする。
全てが一心同体であった。ファン達が東京ドームという怪物となり、Sexy Zoneを待ち侘びる。
これで潰れる喉なら潰れてしまえ。幸福だろうその方が。姉とセクラバ達と共に大声で唸った。
どれ程の時間東京ドームは彼らの登場を待っただろうか。今となってはすごく永かったような気もする。
センターステージに出てきた彼らは先程より明るい表情をしているようにみえた。というのも、マリウスが来ていた。私の席からは丁度、見える位置だった。周囲があれはマリウスではないかとヒソヒソとしかし高鳴って双眼鏡を向けている人もいた。私も、あの帽子の人じゃないかな、なんて姉と話していた。
カメラはマリウスの方へ向けられる。
流れるように悲鳴が走る。
マリウス、一言頂戴、4人の中の誰かが言った。
オレンジ色だった彼は驚いた表情をし、一瞬Whyといったポーズを取り4人に向き直る。
会場は勿論ざわめいたが途端に静寂に包まれる。
彼の声を聞くために、
一体どのくらいぶりにマリウスを見るんだっけ。
涙でボロボロにも関わらず勝手に口角は上がった。
マリウスは深呼吸をして言った
「We!Are!」
まさか、という感情より早く言葉は出ていた。
揺らいだ。うねるように、まるで、新しい星が誕生したかのように。5人の煌めきが、みつめるファンの目に灯る光が。
そして我々は歴史の観測者となった。
愈々さいごに歌う曲。
「フィルター越しに見た空の青」
大好きな曲。初めて生で聞いたのは福岡マリンメッセだった。あの演出を私は凄く気に入っていた。
だから悲鳴、感嘆、そういったものが私を襲った。
5人で最後にステージで歌った曲だったんだっけ。涙は出尽くしたと思っていた。零れていくものが最早何か分からない程、歓喜やそれでは足りなくて詠嘆という言葉が初めて脳味噌から飛び出した。
唯、聴き入っていた。
でも一緒に口ずさんで
間違いなく、一緒でよかった。
ドラマ以上の名場面を幾度見せて貰っただろう。
奇跡という出会いがこれだと云うのなら。
其れに感謝をしよう。心から。命を懸けてでも。
5人を、Sexy Zoneを愛せてよかったと。
この場に立ち会えて、共に涙を流した日を。
彼等と出会って生きることに意味を見いだせた日々を、私は永遠に愛すことが出来るだろう。
本当のおわりはやってくる。
彼等はマイクを下ろす。
しかし、これは飽くまでも前向きな選択であるから。覚悟は出来ていないけれど、これからも貴方たちを愛す為にその合図を聞き漏らしてはいけない。
さいごの 「 We are 」
東京が揺れた。轟音を奏でる東京の怪物は神仏となり総てを見守った。
『 Sexy Zone 』
永い咆哮であった。一生続いて欲しいとの望みがきっと永く、長くさせた。全ての息が切れるまで、一人一人は叫び続けた。見えなくなっていく彼らに、最後までSexy Zoneでいてくれてありがとうといった気持ち、いかないで、様々な5万5千人の気持ちは交錯した。軈て、続かなくなった息と、姿の見えなくなった彼等に大きな喝采が上がった。
会場を出て携帯で時計を見る。
今年の針はやけにはやかった。
もっとセクゾと呼びたかった。もっと色々な人にコンサートを見せたかった。でもきっと彼らはいつも私達の予想を遥か上回ってくれたから。
これからも恒星達は私の銀河を彩ってくれるだろう。
そしてきっと私はいつか、子供を授かることがあったら、この事を後世に語り継ぐのであろう。
煌めきは、言葉で伝わるものではないが
きっといつかそれを語る私の瞳は、あの時と変わらない光を灯しているのだろう。
私の背骨であるSexy Zone
大好きでした。これからも。
永遠がなくとも。未だ信じたくない気持ちはあるけれど、何よりも
私を、救ってくれて有難う
人生を構成してくれた大切なアイドルグループへ
これからも貴方たちは私達の光です。
O.N.E.を待っています。
新しい時代をきっと、ずっと貴方たちはこれからも唯一の幸せをこうせいするアイドルであるから。私の宇宙であり神である貴方たちへ。
Sexy Thank you Forever,
Forever Love いつまでも いつまでも。