憂鬱に現を抜かす、

命を絶つ勇気が出ない社会の贅肉 人生

z;

 

今日は何でもない日。
いつ死ぬかなど愚かな人間には分からないから
きっとあの果実に手を伸ばした時口に含んだそれは想像していた味では無かったと思う。

 

聖書はいちばん有名な創世の歴史を語る。
唆され、恥を知った我々は永遠の命などはなから求めて居なかったことに、神も気付いてはいなかったらしい。
実に愚かであると思う、

だって終わりが無い限り始まりはないだろう。期限があるから起源があって
地続きなんて困難であるのだ。
私は、神を信じていない訳では無いが、居るとしたらそれは残酷であって平等と公平とは程遠くに位置している。

 

でも宇宙が広いから仕方なかったのかもしれない。

 

何でもない日に記したのは、

死んでもいいように。
死にたい訳では無く今死ぬつもりもないけれど
消えてしまう前に届くように。

 

恋をしていた、君に。
でもよぎる、嫌なこと。私が振ったのに、私を追いかけると言ったのに、ほかの女に走った屑のこと。
悔しい、屑にとって私は手の届かない人形であるはず
否気付くのが遅いだけかもしれないけれど、私は何度も思い出す。奴との日々を。楽しかった想い出も沢山あった、温かい夢が沢山あった。お前は忘れていけているのだろうか。

 

全部、君が最初だったらこんな気持ち無くて済むのかな
海で見た朝焼けも、丑三つ時の星空も、街を彩る電燈を見下ろしたのも、畝り暗黒の山道も、アスファルトに見捨てられ土と剥き出しの木の根。生きて帰れるか不安になるほど長い迷宮を出て二度と行かないなんて笑ったことも。全部、全部
私の楽しかった思い出全部、君と経験できたらどれほど、どれほどよかったのだろう。

 

手放せない記憶が頭痛を誘う。

私が好きなのは君なのに。愛しているのは君だけなのに。奴は私を2年も馬鹿にして消えていった。他の女に。浮いた心は私を地の底に落とした。

 

否定して欲しかった、もう要らないのに。

私の手札は貴方の愛でたくさんなはずなのに。
脳裏をチラつく、彼奴がきらいだ。
私は、遠いよ。君ともっと一緒にいたい。
痛い、物理的距離が、時々逸る心に解らないと既読という文字で止まる。
檻に入ったみたいだ。どうして、心細いでも、知られたくない。だってきっと、そんな私を君は望んでいないから
君が求める私で居ないときっと、上手くいかないんだ。
だからあんな風に、
それでも十分装ったつもりだったけれど
自分の驕りだと思い知らされた。

 

 

明日世界が終わるなら
それはもちろん君といたい。
明日戦争が起こるなら
君とこんな世界見捨てたい。

もう生まれ変われなくても、いっしょにきえるの

大丈夫、永遠の命は要らないけど、永遠の無には成れるから。
だから一緒に、消えよう。
私は身体中に貴方の名前を刻んで、可能であれば口腔に銃を咥えて引き金は自分で引こう。
或いは人の消える時間、大きなビルから身を投げよう。抱き締め合いながら。

二人しかいない樹海で括ろう。首を、木に飾るのだ。きっと素敵さ。きっと二人で永遠に成れる

 

 

でもできることなら
こんな汚い世界から、嫌なこと、嘘、穢れ、罪、なんにもなくなって、私も君も身体が思うように動かなくて、丸まった背中で「私より小さくなったね」なんて話をしながら、いつかできた2人の命の結晶がもうなんの不安もなく新しい結晶を繋いで、その子たちをよく可愛がって、きっとたくさんのことを思い出しながら
あの日初めて一緒に眠った時を瞼に浮かべ眠るように君の隣で軈て止まる呼吸を、共に迎えたい。

 

こんな風に想うのは、
こんな風に綴りたいのは、綺麗に描きたいのは、君だけだ、どうかずっと、私だけを。叶わなくても、叶ったのならきっと
これを一緒に読み返すのかな。

 

私は、そうだね、愛しているよ。

血の繋がらない異性にここ迄気持ちを抱いたのは初めてだから。

心の底から愛しているよ。どうか一生傍に、君が